常々、バイヤーよりディストリビュータが大事だと言っている。管理職は数字で話をしろとも言って来た。小売業は感性のウエイトが高いが、やはり商売は数字に行きつく。
●利益率 利益高/売上高×100
売上高―売上原価=利益高
売上原価=期首原価在庫+仕入原価―原価在庫
原価在庫=売価在庫×原価率
原価率=(期首原価在庫+仕入原価)/(期首売価在庫+仕入売価―売価変更額)
・・・利益率の簡単な計算式になる。この計算式で会社から与えられた予算利益率との比較で数字をコントロールする。さらにこの計算式で仕入れ管理(仕入額、仕入原価も逆算できる)もできる。
●限界利益率 限界利益率=限界利益高/売上高×100
限界利益高=売上高-変動費(売上原価+変動経費)=利益高―変動経費
●損益分岐点 固定費/ 限界利益=固定費/(粗利益-変動経費)
・・・与えられた部門の損益が0になるときの売上高
●労働分配率 人件費/荒利益
・・・40%前後が妥当 50% 以上は赤字
●商品回転率 月度 月度売上/平均在庫
●在庫日数 月度 30日/月度商品回転率
●仕入れ債務回転期間 仕入れ債務/1カ月当たりの売上原価
・・・一般的には40日以下だが小売業は60日以下くらいまで
・・・在庫日数と債務回転期間で資金繰りの状況がわかる
簡単に小売業で必要な数字の計算式をいくつか記したが、管轄している店や部門の数字はどうなっているだろうか?期間単位で数字のチェックは必ずするべきで、そこで営業の方向性を決定させる必要がある。
さらに、経営数字と同様に、商品データの数字も一定の基準があるべきだと思う。それによって商品の売り方(レイアウト、演出)や、集約、処分(プライスダウン)のジャッジが必要で、そこには感性(感覚)を加味することは必要ない。
経営的観点での数字については各社の基準があるので、その基準を明確にして店長以上の管理職には徹底させる必要がある。仕入れるだけならだれでもできるし、商品を作るのもそんなに難しくない。何を基準にして作るか、どの数字に合わせて仕入れるか、それを理解していなければバイヤーはできない。
感性だけでは商売はできない。
■正月の酒(最高にうまい麦焼酎 是非!)