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中高年とインバウンドが動力になっている

草津温泉に行ってきた。経路は以下の通り。

・足利フラワーパーク

 きれいなところだが、それより平日午前10時過ぎにもう駐車場は渋滞。園内はほぼ満員の活況。大部分は中高年(60才以上)とインバウンド客(東南アジア系、中国)。

・ホテル

 少しグレードを上げて全室露天風呂付のホテルにしたが平日でもほぼ満室。居心地はいいホテルだった。ここでも中高年とインバウンド中心。

・鬼押し出し⇒白糸の滝

 中高年とインバウンド(白糸の滝はなぜか特に東南アジア系)

・軽井沢アウトレットモール

 少し若い層も多いが、中心は中高年。東南アジア系のインバウンド客はチラホラ。 (もう絶対アウトレットには期待しない。出店各社とも「在庫処分」より「売上利益確保」)

 あまりこういう現実を見たことがなかったので少し驚いた。平日でこの状況なら、土日祝日は大変だろうと思う。観光ターゲットは完全に「中高年」と「インバウンド」。

ここから金が動くということかな。

■「鬼押し出し」にあった

「ジョン・レノン家族生活」の写真

GMSは完全に終わった。

イトーヨーカドーが「衣料品からの撤退とテナント導入」との記事が出て、ちょっと納得はできないのだが、「GMSの終焉」ということを感じた。イトーヨカドーの衣料品を詳しく見てないのでジャッジしにくいが、昔からの流れだと、おそらく「ちゃんとした」商品を「ちゃんと」展開していたのだと思う。ただ駅前のGMSは郊外のモール(RSC)に」完全にお客様を取られてしまい、SC自体の戦略のミスが大きいのではないかと感じる。

30年くらい前のGMS出店競争で、しのぎを競った各社はもうイオンくらいしか残っていない。「ダイエー」「マイカル」はイオン傘下になり、「ユニー」はドンキ傘下、「西友」もウォルマート傘下から外資ファンドの傘下になっており、イトーヨーカドーの今回の政策でほぼGMS業態は終焉になる。

私にとってイトーヨーカドーは、「優等生」で、感情より「数字」で判断する会社というイメージだ。セブンイレブンの成功もそこから来ていると思う。イオンが大型SCを始めたとき、おそらくここまで成功するとは想定していなかったのではないか。当然研究はしていただろうが数字上は収益に合わないと判断したのだと感じる。そこにはきちんとした理論武装はあったと思う。数字に表れてこない「何か」が説明しずらい風土だったのだと思う。

イオンのSC戦略は「無駄をプラス」に変えたことだと思っている。例えばその規模だ。5万㎡必要なのかということ。例えば、テナントリーシングでの妥協。どうしてもイメージを上げるためのテナントに対して、どれだけいろんなコスト面で妥協ができるかになる。そういうことがたくさんある。イトーヨーカドーの「アリオ」開発時手伝ったことがあるが、そのファジーな感覚が、数字では説明できず、やはり固い戦略になっていたように思う。そういう意味で「アリオ」は開発が遅れ大型化ができず、出店加速がなかったのだろうと感じる。逆に「セブンイレブン」はきちんと計算ができ「成功の公式」をいち早く作れたため、ここまで大きくなったのだろうと思う。

今後のイトーヨーカドーは衣料関連のテナントを導入すると発表されていたが、そんなに簡単ではないと思う。得意な緻密な収益計算にかなうテナントがどれだけあるのか、どれだけ出店してくれるのか疑問だ。

こうなるとをイオンが勝ち組のようだが、実は国内では「モール戦略(RSC)」はもう過渡期を迎えていて、モールの時代も終焉に向かっていると感じている。少なくとも国内のこれからの商環境は、大きく変化していくと思う。

今日のBGM

食品を買いに行く回数が増えた

 定職がなくなったこともあり、買い物の付き添いで食品売り場に行く回数が増えた。車で行くのでほとんど近隣のイオン(イオンモール北戸田店)だが、駅前のマルエツにもたまに行く。

 20日、30日はほぼ皆勤で、「ヤクルト1000」がある11時までには行く。(「ヤクルト1000」は本当に少なく、買えない。)

 食品売り場は好きだ。25年位前マイカル在職時、食品併設店舗の店長を2年ほど経験し、自分なりには勉強もした。ずっとファッションに従事してきて、着任前は非食品のティーンズヤングターゲットの店の店長であり、戸惑いは大変大きかった。その店の食品の売り上げは大きく(年間40億以上あった)、店全体の数字にも大きくかかわるので、前向きに取り組んだつもりだった。

 当時は買い物かご1つで5000円(買い上げ価格)と言われていたように思う。ところが今は7000円~8000円くらいになっている。デイリー性の高い食品が大きく値段が上がっている。テレビでよく報道される卵の値段も1パック最安値で238円だったと思う。必需品の値段が大幅に上がっている。

 そのせいかどうかわからないが、日曜の午前中よりも「20日、30日」のほうがお客様は多いような気がする。「5%オフ」の効き目は大きい。(昔は食品で「全品~%オフ」は考えられなかった。)少し値段が高くなる対面式販売(惣菜など)にはほとんどお客様はいない。お客様が「値段」を意識しているのは間違いない。

 「お客様の2極化」が進んで、今までのコアターゲットの中間層が減少していく中、食品戦略を含めたGMSの先行きは非常に暗い。(同様にモール戦略も先行きは暗いが・・・)

今日のBGM

22

 22才で大学を卒業し、働き始めた。最後の学園紛争で4年間試験はなかった。当然遊んでばかりで、就職口もなく、比較的簡単に入社できた流通業(株式会社ニチイ)に入社した。まったくその業界に思い入れもなく、目標もなかった。ちなみに入社日は1980年4月2日。ちょうど44年前の今日。

 44才でマイカルを退社した。今になって思えばいろんな経験をさせてもらった。この時「22」という数字を意識した。

 誘われて、商業施設の管理をする(今でいうPM事業)会社に入社し、コンサルなども経験した。その会社でファッションブランドの販売代行や、小売業(リテイル)を立ち上げた。

 その後、小売業をその会社から引き継ぎ、個人で会社を立ち上げた。大手小売業で学んだことを実践し、ピークでは27店舗の店を持ち、順調に会社経営をしてきた。         

 3年前のコロナで流れは一変し。去年会社の株式を譲渡した。いろんな整理がやっと終わって、今は立ち止まっている。

 今月で66才になる。「22」を意識していたので、このタイミングは当然想定していた。ただ何をやるにも臆病になる。否定ばかりしてしまう。

 大学入試のころは「楽に」生きたくて文学部ばかり受験しようとした。たまたま当時の彼女(?)が「文学部入試の次の日が商学部だから一緒に受けよう。」と誘ってきたので受験し、そこしか受からなかった。「流通へ行け」ということだったかもしれない。

 44年やってきた「流通(リテイル)」「ファッション」について「思うこと」を気が向くままに書いていこうと思っている。

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