今朝の日経新聞にイオンモールはコロナ前と比べて、売り上げは-9%で客数は-11%とあった。以前から指摘はしてきたのだが、完全に飽和状態にあり、使われ方はNSC(ネイバーフット型SC)に近い狭商圏型になっている。
「客層の2極化」も進んでいる。新宿伊勢丹や梅田阪急は過去最高売上のようだし、中流層と呼ぶのは難しいが、衣料大手のオンワードの売り上げはピークの55%、ワールドが76%と大きく落ち込んでいる。
必要なのは大型ショップだけでいいのではないかと思う。SMに加えて家電量販店、「ニトリ」など住居関連、雑貨では「無印」や「ABCマート」、衣料ではユニクロ系とアダストリア系、子供カテゴリー。その他フードコート。
それに加えて客層に合わせて、特色を出していけばいいと思う。富裕層がいるのなら「成城石井」や「紀伊国屋」などのSMを加えてもいいだろうし、「TSUTAYA」などを加えてもいいと思う。特にSMに関しては個性が出せるような気がする。
ただ、現状の収益を確保し、投資のリターンも考慮すると、大型リニュアルは難しい。言うのは簡単だが、今のモール自体を使ってリニュアルするだけではすまなくなってくる。スクラップ&ビルドは難しいし、証券化もされているだろうしハードルは非常に高い。
ただ、小手先のリニュアルだけでは、もう先はないのは明白だと思う。
※全くの余談だが、先輩夫婦と4泊の旅行に行ってきた。快適だったホテルは1番高かったホテルと一番安かったホテル。間のホテルは「ちょっとおしゃれな料理」だがバラエティ感がなかったのと、やはりインバウンド団体がネックになった。「高いか安いか」どちらかにすればよかったと反省した。こんなところでも「中間層」への対応は難しくなっていってるのかな?
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