近頃、モール(RSC)に行って売場を回っていると感じることは「夏物はいらないのか?ないのか?」ということだ。ほぼ全店秋物での売場になっている。ただ、ユニクロには前面ではないが、最終処分としての夏物商品のコーナーはまだある。それ以外では、靴売場にオールシーズンと言えるセールコーナーもある。去年の猛暑、残暑を想定しての今年の品揃えだと、6月の不振分の夏物商品もあり、まだまだ各企業には夏物は残っているようにも思う。
では、各企業はもう夏物は売り切ったのだろうか?アウトレットやネットでなくしていくのだろうか?では、アウトレットを持たない店舗はどう処理していくのだろうか?デベロッパーから「秋物に全面的に切り替え」指示があるのだろうが、企業として今後どうやってなくしていくのだろうか?特に中小小売業は、「商品の現金化」を急ぎたい。逆に、近年はデベロッパーからの指示を遵守しないと問題になりそうな気配が見える。昔の「話し合って、臨機応変に対応する」イメージがなくなりつつある。ユニクロは対象外だが・・・
RSCのスタート期には、各店舗がある程度の規制内で、自由に商売をしていたように思う。値段の規制も強くなく、セール期間の規制も厳しくなかったように思う。さらにセール晩期には、ホワイトスペースでクリアランスの催事も定期的に行ってきた。それが、見え方や売り方の問題なのか徐々に減ってきた。
現状ではいろんな面で規制が厳しくなり、もう大企業以外ではRSCには簡単には出店すらできなくなってきている。さらにテナントリーシングも大型テナントや大手企業中心になってきており、希望のエリアやフロアには出店は難しい。そして、大型売場が増えてくる中、小型売場への柔軟な条件での出店も難しくなっている。リーシングしたい大型売場が優遇された条件での出店ならば、条件面でのしわ寄せは小型店舗に向かう。今後どんどんこの傾向は進んでいきそうだ。
そのしわ寄せに対応しているのが、ファッション以外の業種になる。近年RSCの3階に多く見られる、「携帯ショップ」「保険」「クリニック」「アミューズメント」などの出店が増えてきているのはそのためだ。当然インフラとしては必要だが、モールとしてのイメージ要素の強いファッション店舗の減少はモールの魅力減少につながっている。
少し話がずれたが、現状のモールは、標準化が進んでいるように見える。店や商品の個性もあるのだが、売り方も標準化の方向に向かっている。それが、面白さを消しているようにも見える。併設しているGMSの食品売場は商品の多様性や値段、さらに売り方の変化で集客しているのだが、他業種ではなぜ標準化に向かっているのか?食品にライフサイクルがあるのと同様に衣料服飾品にもライフサイクルはある。そしてお客様のニーズも多様化している。
「値段が下がった夏物」のニーズはまだある。RSCが向いている方向が少しずれてきているのではないか?「お客様」に目線が向いているのだろうか?
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